自分が技術ブログを書く理由

はてなダイアリーからひっそり始めて早7年。
まだまだ拙く、想定読者も定まっていませんが、辛うじて継続中。

そんな中、自分がなぜブログを書いているのかを考え直してみました。

会社から効率的にアクセスできる情報にするため

プライベートで学んだ内容について、どうすれば会社から効率的にアクセスできるか…と考えた結果、それは「ブログとしてWeb上に公開してしまう」というものでした。

一時期、プライベートで学んだ内容のメモは自宅PCのOneNoteに入れていましたが、その内容を会社から見たくなる状況がちらほらありました。
しかし社内ではWebサービスや個人アカウントでのアクセスが制限が厳しい環境でした。
またOneNoteであれば自身のスマホで読むこともできますが、画面が小さいのでなかなか非効率でした。

OneNoteの内容を見返すと、もう少し頑張って内容を整理すれば、ネットに公開しても問題ない内容がほとんどでした。
それならばブログとして公開してしまえば会社のPCからでも簡単にアクセスでき、効率的になると感じました。
またその情報は自分だけでなく他の人にも役立ち、社会としてプラスに働くと思いました。

OSSなどのオープンな技術はググるものだから

業務中の自身の行動を振り返ると、OSSの情報を調べるために社内のドキュメントを検索する…という習慣がありませんでした。
そもそも当時、社内ではドキュメントを作っても検索する枠組みがなかったというのもありますが、検索できる枠組みが存在してもそれを使うことはなかったはずです。
その理由は、「OSSなどの情報はWeb上で調べるものだから」です。

Web上に置いておけば社内とWebの両方を検索する必要はなくなりますし、(Googleが適切に動作すれば)もっといい情報を表示してくれるはずです。
それならば、わざわざ社内にドキュメントを置いて死蔵させる必要はないな…と思うようになりました。
Web上で公開し続けていれば、仮に自身がプロジェクトから外れたとしてもその情報は参照し続けることもできます。

そのため、OSSに関する一般的な情報であればブログに書いて公開するほうが効率的であると考えるようになりました。
もちろん業務時間外にドキュメントを作ることになるという側面はありますが、悪い面ばかりではありません。
会社で作成したドキュメントは会社の著作権になりますが、自分の時間で作成すればその著作権は自身に帰属します。

コミュニティへの貢献

仕事で数多くのOSSを使っていましたが、会社も自分自身も、OSSへのコントリビュートからは程遠い状態でした。
そんな中で自分ができることだと感じたのが、困りごとを解決した内容をブログで発信することでした。

自分が困った情報をネットで公開していけば同じことで困る人はいなくなるでしょうし、OSSユーザの増加にも繋がります。
ユーザが増えてOSSのコミュニティが活性化すれば開発が存続する可能性は高まるはずですし、EOLになったときなどの対応もスムーズになっていくはずです。
OSSのソースコードやドキュメントへの直接的な貢献はできなくても、こういう関わり方があると考えています。

理解や考察が深められる

自分では十分に理解したつもりでも、文章にしようとすると「よく分かっていなかったことに気付く」ということがあります。
いい加減なことは発信したくないので、怪しいと思ったら調べ直すきっかけになります。
そして、それだけしっかり調べて書いた内容であれば、「読み返しても思い出せない」という事態は少なくなります。

また言語化や文章を書く練習にもなります。
「感覚的に理解できること」も「感覚的な理解をできるだけ言語化すること」も双方重要だと思っていますし、そうすることで考察が深められると思っています。
文章力や言語化のスキルはエンジニアかどうかに関係なく、決して無駄にならないと思っています。

その他

その他、副次的な理由といて以下のようなものもあります。

  • なにかの際に技術アピールになるかも
  • ネット上で反応があったら面白いかも

まとめ

こうしてみると、元々は自分のために書き始めたようなものですが、社内外でも役に立ったらいいなーという視点がだんだん増えていることに気づきました。 自分にも社会にもプラスになるので、あまり深く考えすぎず、可能な範囲で継続していきたいと思います。

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