AWSソリューションアーキテクト アソシエイトに合格しました
AWSソリューションアーキテクト アソシエイトの旧試験に滑り込みで取得した記録。
受験の目的
目的としては、ざっくり以下の3点。
- 業務上、活用していく可能性が高いため
- AWSの基本的な考え方や知識が理解できていることの確認
- AWSについて理解が不足している箇所の把握
「資格保有=仕事ができる」ではないけど、スタートラインに立つために資格を取る、という気持ちで。
バックグラウンド
Webアプリ系、サーバサイド系のエンジニア。
インフラ系は実践経験ないけど、理論や知識面はたぶん多め。
- 大学は情報工学系
- IPAの情報処理技術者試験、基本・応用・高度試験5つ程度(参考)
- AWS:未経験
- Azure:業務で導入検討のためにちょっとだけ触ったことがある
- GCP:プライベートで時々遊んでた(このブログはGCPで立ててる)
試験に向けて準備したこと
勉強時間としては10〜15時間くらい。
AWSは結局触らずに受験してしまったけど、AzureもGCPも触った経験がなかったら厳しかったと思う。
試験の申し込み
公式サイトから申し込み。
2種類のテストセンターがあったため、軽く評判を調べて、ピアソンVUEの試験センターを予約して受験。
以下の情報はうろ覚えな部分もあるので、鵜呑みにしすぎないように。
- 受験料は15,000円+税
- 名前は絶対に間違えないこと
- 身分証と一致しない場合は受験できない可能性あり(ローマ字と漢字の違いは問題なし)
- 住所などは英語で入力する必要あり
- 当日は運転免許証+保険証など、所定の要件を満たす身分証を2点持っていくこと
- 48時間以上前(?)なら、特に追加料金などもなく試験日の変更やキャンセルもできる模様
試験会場はハンカチも持ち込み不可だったので、花粉症の人は要注意。
参考書
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書を一読した。
後で周りの人に聞いたらあまりオススメじゃないって言われたけど、最初はベースの知識が必要だから、どれを読んでもあんまり変わらないような気がする。
自身は読み比べたわけではないけど、特に悪い参考書とは思わなかったかな。
要所要所を押さえつつ体系的に書かれているので、実践ベースでは理解を深めにくい箇所を短時間で補完できたのはよかった。
模擬試験、問題集
参考書についていた模擬試験を解いた。あとはネット上で探して見つけた問題をいくつか。
- AWS WEB問題集で学習しよう サンプル問題集1
- AWS WEB問題集で学習しよう サンプル問題集2
- AWS認定資格-練習問題 一覧
- 実試験の問題形式ではないが、サービスについての理解は深められる
以下のページは当時使わなかったけど、誰かの参考になるかもしれないので載せておく。
注意点として、古い問題は現在のサービスに即していない場合があるので注意。
例えば、AWSでは一部のペネトレーションテストを実施する際に事前申請が不要になったが、これに対応していない問題など。
古い参考書で間違って覚えてしまうと、本番試験で困るので注意。
意識してよかったこと
AWSの資格に限った話ではないと思うけど、意識してよかったことをメモしておく。
各サービスのユースケースに慣れる
各サービスを「どんな場面で、どのサービスと組み合わせて使うことが多いか」に慣れておく。
明らかにおかしい選択肢を見たとき、考えるより先に「この選択肢、サービスの組み合わせが気持ち悪い…」と感じられる程度に慣れておくとよい。
各サービスの得意なことやトレードオフを理解する
似たようなサービスや設定が存在するならば、必ず何かしらのトレードオフになっている。1
したがってどのようなトレードオフなのかを把握できれば、そのサービスの使い所を理解することができる。
大抵はコストとのトレードオフになっているので、以下のようなトレードオフを意識すればよい。
- CPU性能 vs コスト(EC2)
- データの取り出しにかかる時間 vs コスト(S3, Glacierなど)
- スループット vs コスト(EBSのSSD, HDD)
各サービスの場所を意識する
AWSの各サービスは、リージョンサービス、グローバルサービス、AZサービス、といったレイヤーにそれぞれ配置されている。
(参考:AWS サービスがどこにあるのかまとめ)
重要なのは各サービスがどこにあるのかを一つ一つ覚えることではなく、どこにあるかを感覚的に理解できるようになること。
「このサービスはこういう使い方をするから…この場所にあるはず」といったように、サービスのユースケースから所在を逆算できるくらいになるとよい。
自分が理解している既存の知識と対応付ける
自分が既に理解している知識と対応付けると、理解が早い。
例えば、ネットワークACLやセキュリティグループについての説明が分かりづらかったが、前者はネットワークレベルのファイアウォール、後者はマシンレベル(WindowsやLinux)のファイアウォールとして捉えると、理解しやすかった。
AWS、Azure、GCPのサービス名を比較して対応付ける
AzureやGCPなど他のクラウドを触った経験はあったので、各クラウドの間で対応するサービスが何かを調べると理解が早かった。(これも既存の知識との対応付けの一環だと思うが)
ググれば↓のようなページはたくさん見つかるので、使ったことのあるサービスについてはほとんどそのまま理解できる。
AWS/Azure/GCPサービス比較 2020.03
次回意識したいこと
試験の配分を把握しておく
これは試験のためのテクニックになってしまうが、公式の試験ガイドを読んでおくと良いと思った。
旧試験(SAA-C01)であれば、分野1〜3をしっかり押さえていかないと合格は厳しいことが分かる。
逆に新試験(SAA-C02)では、どの分野もまんべんなく必要(強いて挙げるなら、分野4は弱くても大丈夫)なことが分かる。
所感
時間などの兼ね合いもあってAWSは全く触らないまま受験してしまったけど、結果的に合格できたのは良かった。
クラウドで遊んでいると実践寄りの知識や断片的な知識は増えていくが、体系的な知識は身に付けづらいので、体系的な面を強化する機会として有益だったと感じた。
これからは実践だ!
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「トレードオフでないサービスAが存在する=完全上位のサービスBが存在する=サービスAは存在理由がない」なので、基本的にはこのようなサービスAは存在し得ない ↩︎