この2年間で得た、仕事における4つの指針
この2年間を振り返り、仕事への価値観や教訓から指針が得られたので、過去の自分と未来の自分に向けて書き残します。
今まで大事にしていたつもりでも、意外とできていないなーというのを実感。
仕事やキャリアについて悩んだとき、読み返せるといいなぁ。
世の中に新たな価値を届けよう
まだ知られていない新たな価値を探索すること。
例えば新たな技術を試したり、新規事業や新規開発に関わること。
試行錯誤が多いし、成果が出ないことも多いけど、やればできると分かっていることよりも面白い。
そして、新たな価値を創出すること。
運用よりも保守、保守よりも機能拡張、機能拡張よりも機能追加、機能追加よりも新規開発に関わり、できれば企画やビジネス領域まで踏み込んでいくこと。
保守や運用にも価値はあるが、それらは既知の価値であり、新たな価値ではない。
新たな価値を創出することはとても面白いし、世の中へ価値を届けていることを実感できる。
新たな価値を創出できなければ、世の中との繋がりを感じることはできず、自分の存在意義も感じられなくなってしまう。
常に新たな価値を探索し、創出していこう。
正解のない世界に身を投じよう
SoRよりも、SoEの領域へ身を置くこと。
SoRの世界は正解が明らかであり、それゆえに生み出せる価値も限定的なものとなってしまう。
SoEの世界には正解がなく、考える余地は無限に存在する。
正解のない世界だからこそ、エンジニアも企画やビジネスの領域へ踏み込みやすく、価値を生み出せる余地が大きくなる。
企画、戦略、アーキテクチャといった抽象度の高い物事へ関わること。
抽象的な物事は重要であることが多いし、考える面白さがある。
具体的な物事ほど正解が明らかであり、抽象的な物事ほど正解が存在しない。
正解のない物事には不安もあるが、少しずつ自分の判断基準を磨いていけばよい。
正解は外から与えられるのではなく、自分で創り出すもの。
常に正解のない世界へ身を置き、自分なりの答えを出し続けよう。
幸福の総量がプラスになることをしよう
自身や会社は、世の中の幸福を増やすことができているだろうか。
小手先の方法や目先の利益を追い求めたとして、そこに価値は伴っているだろうか。
もし幸福の総量がマイナスになっているとしたら、それは本質的には詐欺なのかもしれない。
だとしたらその事業や会社は持続可能ではないし、いずれ世の中から淘汰されてしまう。
世の中における幸福の総量がプラスになるのであれば、それは価値を生み出しているということ。
世の中に求められていないものを創り出しても、そこに価値は存在しない。
しかし本質的な価値さえ提供できていれば、何らかの形でその対価を還元してもらうことができる。
そういった会社は従業員からも消費者からも支持され、共存共栄の道を進むことができる。
本質的な価値を提供し、世の中の幸福量をプラスにしていこう。
やるべきことに追われたときこそ、やりたいことをやる時間を確保しよう
「自分でやらないこと」を決めて、やりたいことにも時間を振り分けること。
納期が明確で、緊急度が高いものほど、重要性は低いことが多い。
納期がなく、緊急度が低いものほど、重要性であることが多い。
すなわち、やるべきことに追われるほど、機会損失に繋がっていく。
企画、戦略、アーキテクチャといった抽象度の高い物事は、緊急性は低くても大きな価値がある。
自分の信念を貫こうとするあまり、やるべきことに追われて、自分のやりたいことを疎かにしてしまいがち。
しかしやるべきことに追われて疲弊しては、大きな価値を生み出すことはできないし、そこには持続可能性もない。
自分のやりたいことも大事にして、継続的に価値を生み出していこう。